イアペトゥス(Iapetus)
土星 IV
イアペトゥスについてわかっていること
イアペトゥスは土星に知られている17番目の衛星で、3番目に大きいです:
土星からの距離:3,561,300 km 直径:1460 km 質量:1.88e21 kg
「アイアピタス 」と発音します。
ギリシャ神話では、イアペトゥスは巨人族で、ウラヌスの息子、プロメテウスとアトラスの父で、人類の祖先とされています。
1671年、カッシーニによって発見されました。
イアペトゥスの密度は1.1で、ほとんど水性の氷でできていると思われます。
イアペトゥスの半球の 前方面と 後方面は、全く異なっています。 前方面のアルベド値は0.03~0.05で油煙の様に黒いのですが、後方面はアルベド値0.3から0.5でエウロパと同じくらい明るいのです。この差は非常に大きく、カッシーニはイアペトゥスが土星の一方にあるときは見えるが、他方にあるときは見えないと記載しています。
このことの説明の一つは、前方面は、フェーベからはじき出された物質で覆われている、というものです。しかし、イアペトゥスの前方面の色は、必ずしもフェーベの色と一致しません。もう一つの可能性は、何らかのイアペトゥスの内部の活動的プロセスが原因である、というものです。問題は両方の半球の境界線が、説明できないくらい明瞭であるという点です。
イアペトゥスと フェーベ以外の土星の衛星は、ほとんど土星の赤道面と同じ平面にあります。イアペトゥスは約15度傾いています。
イアペトゥスに関するもっと詳しい情報
未解決の問題
- 二つの半球は、どうしてこのように異なっているのでしょうか?
- なぜ、イアペトゥスの軌道面は、他の衛星の軌道面と違うのでしょうか?
- カッシーニからのイアペトゥスの画像