[[Saturn]]

*テシス,テレスト,カリプソ
#contents

**テシス(Tethys)
[[&ref(Tethys.jpg,nolink);:http://www.solarviews.com/cap/sat/tethys.htm]]

テシスは 土星に知られている9番目の衛星です:
 土星からの距離:294,660 km
           直径:1060 km
           質量:7.55e20 kg

「ティーシス 」と発音します。

ギリシャ神話で、テシスは巨人族の女性で、海の女神であり、オケアノスの妻であり、妹です。

カッシニにより1684年に発見されました。

テシスの密度は低く、[[ディオネ>Dione and Helene]]や[[レア>Rhea]]と同じように、ほとんど水性の氷でできていることを示しています。[[&ref(tethys2.jpg,nolink);:http://nssdc.gsfc.nasa.gov/imgcat/html/object_page/vg2_4398027.html]]

西半球にはオデュッセウスと呼ばれる巨大な衝突クレーターが見え、その直径400 kmは、テシスの直径のほぼ2/5にも相当します (写真 2)。 そのように大きな衝撃でもテシスが砕けてしまわなかったのは、衝突の当時、テシスが液状であったか、あまり固くなかったからだろうと思われます。そのクレーターは今ではたいへん平たく(というよりはテシスの球面に合っていて), カリストのクレーターと同じ様に平坦で、[[月>The Moon]]や[[水星>Mercury]]によく見られるような高い輪状の山脈や中央の山がありません。

テティスの2番目の特徴は (イサカ・カズマ; Ithaca Chasma と呼ばれる) 巨大な峡谷で、幅100km、深さが 3kmから5kmもあり、テシスの周径の3/4、2000kmの長さがあります(写真 1、上)。

テティスは太古からずっと凍っていたわけではありません。過去のある時点ではおそらく液状であり、それまでの衝突クレーターはならされてしまいました。その後凍結し膨張するにつれて、それに適応するために表面に亀裂がはいり、今のイサカ・カズマができたと思われます。今日われわれが目にする小さなクレーターは、それ以降のものです。

[[レア>Rhea]]や[[ディオネ>Dione and Helene]]に見られるような、アルベド値の差による模様は、テシスには見られません。

テレストとカリプソはテシスの軌道のラグランジュ・ポイント(テシスの軌道上で、テシスの60度前と、60度後ろ)にあります。

***テシスに関するもっと詳しい情報
-[[ロスアラモス国立研究所(LANL):http://www.c3.lanl.gov/~cjhamil/SolarSystem/tethys.html]]から

**テレスト(Telesto)
#ref(Telesto.gif,nolink);
テレスト (土星 XIII)は土星に知られている10番目の衛星です:
 土星からの距離:294,660 km
           直径:29 km (34 x 28 x 36)
           別名:1980 S 13

「タレスト」と発音します。

ギリシャ神話では、テレストはオケアノスとテティスの娘です。

スミス、ライツェマ、ラーソン、ファウンテンによる地上観測で、1980年に発見されました。

テレストは、テティスの前側の ラグランジュ・ポイントにあります。

**カリプソ(Calypso)
#ref(Calypso.gif,nolink);
カリプソ (土星 XIV)は、土星に知られている11番目の衛星です:
 土星からの距離:294,660 km
           直径:26 km (34 x 22 x 22)
           別名:1980 S 25

「カリプソ」と発音します。

ギリシャ神話で、カリプソは海の妖精で、オデュッセウスを7年間、彼女の島に引き留めたといいます。

1980年、パスキュ、スミスらにより ハッブル宇宙望遠鏡 用に設計試作されたカメラによる地上観測で発見されました。

カリプソはテティスの後ろ側の ラグランジュ点にあります。

カリプソとテレストは、太陽系で 最も小さい 衛星の仲間です。

***テレストとカリプソに関するもっと詳しい情報
-[[ロスアラモス国立研究所(LANL):http://www.solarviews.com/eng/telesto.htm]]から

**未解決の問題
テレストとカリプソは、どのようにしてラグランジュ点に固定されたのか? それらは衝突の残骸なのか?