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*&ref(neptune.gif,nolink);海王星
[[&ref(Neptune.jpg,nolink);:http://pds.jpl.nasa.gov/planets/images/full/neptune/fullnep.jpg]]
#contents

**海王星についてわかっていること
海王星は太陽から8番目の惑星で、(直径で)4番目の大きさです。
 太陽からの距離: 4,504,000,000 km (30.06 天文単位)
       赤道直径: 49,528 km; 極直径: 48,600 km
           質量: 1.0247×10^26 kg

海王星は天王星より直径は小さいですが、質量は大きいです。

ローマ神話では、[[海王星:http://www.pantheon.org/articles/n/neptune.html]]は海の神ネプチューン(ギリシャ神話では[[ポセイドン:http://www.pantheon.org/articles/p/poseidon.html]])です。

[[&ref(wavcloud.gif,nolink);:http://www.solarviews.com/cap/nep/wavcloud.htm]]天王星発見後、ニュートンの万有引力の法則による軌道が、実際とずれていることが問題となりました。

従って、天王星の外側のもう一つの惑星が摂動を及ぼしていることが推定されました。1846年ガレは、[[木星>Jupiter]]、[[土星>Saturn]]、[[天王星>Uranus]]の観測位置に基づいてアダムスとル・ベリエがぞれぞれ独立に予言したその場所に、海王星を発見しました。その後、アダムスとル・ベリエのどちらが惑星発見の栄誉を得、新惑星の命名権を得るべきか、国際的な論争を巻き起こしました。現在では、二人とも海王星発見に名を連ねています。しかしその後の観測によって、アダムスとル・ベリエが計算した軌道は実際と違っていることが明らかになりました。したがって、もし海王星の捜索が2~3年早いか、または遅かったら、海王星は計算された場所の近くにはなかったことでしょう。

2世紀以上前の1613年に、偶然に木星に近かった時、ガリレオは海王星を見つけました。しかし、彼は、それはふつうの星であると思いました。二日後の夜に、彼は、わずかにその星が移動していることに気づきました。しかし、後の夜に、彼の視野が欠乏していました。彼は海王星の運動が彼にとって明白だった前のわずかの夜にそれを見ました。しかし、天候が悪く雲によって星を観察することはできませんでした。

海王星を訪れた探査機は、1989年8月25日のボイジャー2号の一機だけです。私たちが知っているほとんどすべては、この探査機からの情報によるものです。

冥王星の軌道は強い楕円になっているため、時々海王星の軌道と交わることがあります。

海王星の組成は、たぶん天王星と似ていて、何種類かの“氷”と15%の水素と少々のヘリウムを含んだ岩石により成っているに違いありません。天王星のように、しかし木星や土星と違って、海王星は、はっきりした核を持たないようですが、何らかの固体成分はあるかも知れません。海王星の大気はほとんどが水素とヘリウムで、メタンが少し含まれています。

海王星が青い色をしているのは、大気中に含まれるメタンによる赤い光の吸収の結果です。しかし、雲にそれらの豊富な青い色合いを出すまだ未確認の発色があります。

典型的なガス惑星のように、海王星には、緯度帯に閉じ込められた強い風が吹いており、嵐や渦があります。海王星に吹く風は、太陽系で最も早く、時速2,000kmにも達します。

木星や土星のように、海王星は内部に熱源を持っており、太陽から来る熱の約2倍の熱を発生しています。

[[&ref(gdspot2.gif,nolink);:http://pds.jpl.nasa.gov/planets/captions/neptune/gdspot2.htm]]ボイジャーが接近したときの海王星の最も顕著な特徴は、大黒班(写真18)でした。その大きさは木星の大赤班(地球の直径とほぼ同じ大きさ)の約半分です。海王星の風に吹かれて、大黒班は西方に秒速300m(時速440km)で移動しています。またボイジャー2号は、不規則な白色の雲が海王星を16時間ほどで一周するのを観測し、“スクーター”と呼ばれるようになりました。これは大気の下層から沸き上がる雲かも知れませんが、自然は神秘を残すものです。[[&ref(scooter.gif,nolimk);:http://pds.jpl.nasa.gov/planets/captions/neptune/scooter.htm]]

[[&ref(nephst.gif);:http://oposite.stsci.edu/ftp/pubinfo/jpeg/Nept3.jpg]]しかし1994年、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が海王星(写真25)を観測したところ、大黒班が消えていました!これは単純に消えてしまったものか、または、大気の他の部分に隠されているかのいずれかでしょう。数ヶ月後、HSTは海王星の北半球に新たな黒班を発見しました。このことは、海王星の大気が短い期間に変化することを示しており(写真26)、雲の下層と上層で温度が微妙に違うことが原因かもしれません。

海王星にも環があります。地上からの観測では完全な環は見えず、わずかな弧が見えるだけですが、ボイジャー2号の画像では完全な環を一部が明るく太くなっている様子とともに見ることができます(写真22,23)。

海王星は他にもリングを持っています。アースベースの観察は、完全なリングの代わりに弱いアークだけを示しました。しかし、 ボイジャー2 のイメージは、それらが明るい一群を備えた完全なリングであることを示しました。リングのうちの1つは、奇妙なねじられた構造(右)を持つように見えます。[[&ref(twisted.gif,noplimk);:http://pds.jpl.nasa.gov/planets/captions/neptune/twisted.htm]]

天王星や木星のように、海王星の環は非常に暗いですが、その組成は不明です。

海王星のリングは名前を与えられました: 最も外側のものは、アダムズ(3つのアークは、自由(Liberty)、同一(Equality)、仲間(Fraternity)と名付けられました)、ガラテイア、レヴェリエ(その外部の拡張はラッセルとアラゴと呼ばれる)および最後に弱いが広いガルとの無名のリング共同軌道です

海王星の磁場は、天王星のように極が地軸と大きく離れており、たぶん海王星の中心よりは表面近くの運動によって発生しているのでしょう。

海王星は、双眼鏡(どこに見るべきか正確に知っている場合)で 見ることができます 。しかし、大きな望遠鏡は小さなディスク以外に何でも見るために必要です。空の中で海王星(また他の惑星)の現在位置を示すいくつかの ウェブサイト があります。しかし、非常に、より多くの詳細なチャートが実際にそれを見つけるために要求されるでしょう。そのようなチャートは プラネタリウム・プログラム で作成することができます。

**海王星の衛星
海王星は13の衛星が知られており、7つの衛星に名前が付けられています。このほかに2002年から2004年までに発見されたものには名前が付けられていません。[[&ref(neptrit.jpg,nolink);:http://pds.jpl.nasa.gov/planets/captions/neptune/parting.htm]]

|~&br;衛星|~距離&br;[000 km]|~半径&br;[km]|~質量&br;[kg]|~発見者|~発見年|
|[[ネイアッド>Neptune's Small Moons]]|48|29|?|ボイジャー2号|1989|
|[[タラッサ>Neptune's Small Moons]]|50|40|?|ボイジャー2号|1989|
|[[デスピナ>Neptune's Small Moons]]|53|74|?|ボイジャー2号|1989|
|[[ガラテア>Neptune's Small Moons]]|62|79|?|ボイジャー2号|1989|
|[[ラリッサ>Larissa]]|74|96|?|ボイジャー2号|1989|
|[[プロテウス>Proteus]]|118|209|?|ボイジャー2号|1989|
|[[トリトン>Triton]]|355|1350|2.14×10^22|ラッセル|1846|
|[[ネレイド>Nereid]]|5509|170|?|カイパー|1949|

**海王星のリング
|~&br;リング|~距離&br;[km]|~幅&br;[km]|~&br;仮符号|~&br;発見者|
|拡散|41900|15|1989N3R|ガル|
|内|53200|15|1989N2R|レヴェリエ|
|プラトー|53200|5800|1989N4R|ラッセル,アラゴ|
|主|62930|< 50|1989N1R|アダム|
距離は、海王星の中心からリングの内部の端までの距離です。

**海王星と衛星に関するその他の情報
-[[ASU(アリゾナ州立大学):http://esther.la.asu.edu/asu_tes/TES_Editor/SOLAR_SYST_TOUR/Neptune.html]]
-[[LANL(ロスアラモス国立研究所):http://www.solarviews.com/eng/neptune.htm]]
-[[StarDate:http://stardate.utexas.edu/resources/ssguide/neptune.html]]
-[[JPL(ジェット推進研究所):http://pds.jpl.nasa.gov/planets/welcome/neptune.htm]]
-[[RPIF(スミソニアン航空宇宙博物館):http://www.nasm.edu/ceps/rpif/neptune/rpifneptune.html]]
-[[R GO(王立グリニッジ天文台):http://www.nmm.ac.uk/site/navId/00500300f00k]]
-[[NS SDC(国立宇宙科学データセンター):http://nssdc.gsfc.nasa.gov/photo_gallery/photogallery-neptune.html]]
-[[NASA スペースリンク:http://spacelink.msfc.nasa.gov/Instructional.Materials/Curriculum.Support/Space.Science/Our.Solar.System/Neptune/]]
-[[海王星の環:http://ringmaster.arc.nasa.gov/neptune/neptune.html]]
-[[ボイジャーによる海王星科学の要約:http://vraptor.jpl.nasa.gov/voyager/vgrnep_fs.html]]/JPL
-[[海王星の命名テーブル:http://wwwflag.wr.usgs.gov/USGSFlag/Space/nomen/neptune/neptsysTOC.html]]
-[[2002年に発見された新しい衛星の詳細:http://cfa-www.harvard.edu/%7Emholman/neptunians-press-release.html]]
-[[2002年に発見された新しい衛星のデータ:http://www.projectpluto.com/nsats.htm]]

新しく発見された月の上のデータは[[JPL:http://ssd.jpl.nasa.gov/]]および[[スコット・シェパードのサイト:http://www.ifa.hawaii.edu/%7Esheppard/satellites/]]で見つけることができます。

**未解決の問題
-海王星の磁場は中心を外れており、自転軸に対して大きな傾きをもっています。どのような内部作用がこのようないびつな磁場を生成するのでしょう?
-海王星(と天王星)に水素とヘリウムが相対的に少ないのは何が原因でしょうか?
-なぜ海王星の風は非常に速いでしょう?それは太陽からのエネルギーですか。または、比較的弱い内部熱源があるのでしょうか?
-大黒班に何が起こったのでしょう?
-私たちは、資金が提供されるほど安い有用な海王星探査機を設計することができますか